original
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スタンダード版
¥66,000
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デラックス版
¥132,000
SOLD OUT
モダン・フレンチ・ボウの開祖、フランソワ・グザヴィエ・トルテ(トゥルト)の作品92本の精細写真と、そのキャリアについての歴史研究を収めた弓の専門書。
フレンチ・ボウの専門家・鑑定家として評価の高いポール・チャイルズ氏を中心に、ヴァイオリニストで歴史家のガブリエル・シャフ氏、作家・批評家のルーシー・サンテ氏、そして弓製作家で鑑定家のアイザック・サルコウ氏らが共同で、これまで明かされることのなかった巨匠の生涯に迫ります。
~著者ポール・チャイルズ氏のサインが入った、数量限定版です~
著者:Paul Childs・Gabriel Schaff・Lucy Sante・Issac Salchow
装丁:223 ページ ハードカバー(22.5×28.5×3㎝)
外装:スタンダード版は布張り、デラックス版は革張り
言語:英語
~本書籍について~
フランソワ・トルテ(François Tourte)は弓のフォルムを進化させ、"モダン・ボウ”に到達させた、弓製作の巨匠である。およそ250年の間、この弓は偉大な弦楽器奏者による使用と、芸術的な造形、すなわちその美しさの両面で、卓越した存在であり続けている。トルテはパリに生き、そのキャリアの大半をシャントル通り(la rue de Chantre)で過ごした。本書では18世紀後半激動の時代のパリにおいて、1789年に始まったフランス革命につながり、革命後もなお継続した破滅的な出来事のすぐ近くにトルテを描いている。トルテの生涯は、正確には混沌の時代、栄光の時代の2つに分けられる。『人間と市民の権利の宣言』("The Rights of Man and of the Citizen")が大部分のフランス人の人生を変えた一方で、トルテは1800年代のごく始めにケ・ドゥ・レコル(Quai de l’École)に居を構え、弓の製作を継続した。この場所で彼は4階建ての住居からポン・ヌフ(le Pont Neuf)の眺望を楽しんでいた。ルーシー・サンテ(Lucy Sante)は当時のパリと、パリ市民の生活の仕方について「今日私たちが知るような華やかな大都市ではまったくなかった」と語っている。これは一見普通の職人が、その創意工夫と創造性を発揮していたことを理解するには必要不可欠である。ガブリエル・シャフ(Gabriel Schaff)はトルテの家族の複雑な背景を紐解き、トルテの家族に関して語り継がれる歴史について広い視野を提供した。フランソワ・トルテの子供たちとその大家族が、彼の人生とキャリアにおいてどのような位置にあったのかが詳細に調査されている。トルテの弓とその進化を描写するなかで、ポール・チャイルズ(Paul Childs)はトルテのことを、弓を永続的な重要性の地位に押し上げた芸術家であり、同時に科学者でもあったと紹介した。数々の素晴らしい弓が写真で紹介され、議論されている。アイザック・サルコウ(Issac Salchow)の洞察力のある観察眼は、時代と共にトルテの作業方法が変化していることを言葉と写真で明確に示している。これまでは知られていなかった要素が華麗に示される。